大粒で濃厚な旨みが売りの“豊前海の一粒牡蠣(恒見産)。成長悪く来年の取扱いは断念! (取材日/令和元年11月22日金曜日)
今年の豊前海ではいったい何が起こっていたのか。来年の2月から出荷予定の”豊前海の一粒牡蠣(恒見産)“の予約販売の打合せをするために、生産地の北九州市門司区、江口商店を訪ねた。お話を伺ったのは店主の江口毅さん。牡蠣の養殖を始めて30余年。牡蠣の専門家である。柔和の表情とは裏腹に開口一番「今年の牡蠣は小さい!」と残念そうな口ぶりで話し始めた。「今年は台風が2回来たでしょう?大雨で海が薄まって牡蠣の餌である植物プランクトンが減ってしまい、死滅が目立った。台風が来るたびに牡蠣が死んでしまい、頭が痛いよ。小粒なものなら出せるけど毎日通販用の大粒のものは対応できないよ、残念だけど…」とはっきり断られてしまった。以前、食された方はお分かりだろうが、毎日通販の豊前海の一粒牡蠣は、大柄な殻にプリップリッした大粒の実がぎっしり詰まっているのが売りなのだ。今年は、みかんも梨も大雨でどれも味が乗っていない話は聞いてきたが、まさか海のモノにも影響が出ているとは全く予想だにしていなかった。個人的に牡蠣が好物の私は、来年の2月を楽しみにしていたので大変残念な結果となってしまった。
「今年の牡蠣の出来が悪いのは、ここだけじゃないよ、広島も悪いと聞くよ!」とも語る江口さん。こうなると、いよいよ美味しい牡蠣を食べたくなるのは私だけではないのでは。今年も牡蠣小屋の季節となった。大きな粒の牡蠣に出会った方は非常にラッキーだと自覚してしっかり堪能して欲しい。
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